
「おい、○○、どうしたんだ? お前らしくないぞ!」
「じつは、試合前の練習で軽く膝を傷めちゃったんですよ」
「やっぱり、そうか。軸足に体重が乗ってないなとは思っていたんだけどな。無理するなよ」
「はい、ありがとうございます。プレイに支障があるほどではありませんから」
社会人野球部の二人の会話でした。
オフィスだと思ったのはあなたです。
上司や部下ときいて、オフィス内だと連想するのは自然なことです。
でも、それはあなたの中に上司と部下のやり取りは、オフィス内がもっとも自然だという感覚があるからなのです。
でも、本当は
- 沖に出てボートの上で釣り糸を垂らしながらだって
- スカイダイビングしながらだって
- 呑み屋でワンカップ大関を啜りながらだって
なんだって、かまわないのです。
あなただから、オフィスのシーンが思い浮かんだのです。
それは紛れもない事実です。
実際はグラウンドでの会話をオフィス内のものだと勝手に決めつけたということです。
このように、人間は対象を自分の見方で好きなようにしか見ることができません。
もし、「ここでは誰々の感じ方を使って感じてみよう」なんてことができたら、それはもうSFの世界ですよね。
投げるより貼りつける
投影の法則の場合、なんとなく投げるより貼りつけるという表現がピタッとくるんですよ。
本来違うかもしれない性質を、自分の見方というシート(影)で覆いつくしていくという感じです。
こう考えると投影が起こるしくみがわかりやすくなります。
元々の性質は決まっていなくて、見る側が自分の見方と照らし合わせて、各パーツを自分の性質に貼り替えていく感じでもいいですね。
もうそろそろわかってきませんか?
あなたが「嫌だな」と思う人とは、
本当はどんな人なのかわからないのに、あなたのフィルターを通されたたために、嫌なやつにされてしまった人
のことをいうんですよ。